相談事例

就労を希望しているが、2人の子どもに 解決すべき課題があり、本人の就労支援を行う前に 子どもの課題に取り組んでいる事例

今回の相談事例

就労を希望しているが、2人の子どもに 解決すべき課題があり、本人の就労支援を行う前に 子どもの課題に取り組んでいる事例

経緯

幸区在住。40代の女性。当初、本人(ブラジル国籍)、夫(日本人)、長男、長女、夫の父の5人世帯だった。 長女は中学生の時いじめで不登校に。長女を心配し、本人、長男とH25年頃、ブラジルへ帰国。生活費は夫から仕送りされるはずが一切無く、H27年5月日本へ戻る。ブラジル帰国中の仕送りがなかったことや、以前から家族を大事にしない夫の態度に不満があり離婚。長女はブラジルで就労していたが、日本へ戻ってからは引きこもりとなっている。長女の今後についてと、本人の就労について相談を希望し来所。

支援内容

長女については外出可能なときに、本人とともに来所してもらい、支援を受ける意思を確認することとした。就労か進学かを本人に検討してもらうため、職業体験を行い一般就労を目指す中間的就労事業所へ同行し、見学を行ったところ、長女は進学して、勉強したいとの意思があったため、学習のサポートを行うNPO法人(以下、サポート法人)へつないだ。また在籍していた中学校から卒業証明書をもらうように助言した。 長男は高校を中退しており、これを機に同じくサポート法人へつなぐこととなった。コンビニの準社員として働いているため、働きながらの進学も検討。サポート通信制学校や学費借入制度も紹介し、検討していくこととした。

現状

長女はサポート法人で苦手な国語、数学、受験英語を勉強中。来年度の公立高校の入学に向けて受験体制を整えている。長男はサポート法人で相談中。サポート通信制高校を受験予定。ブラジル滞在中は生活に慣れず、心労があった様子。日本へ戻ってから心療内科を受診。現在は精神的にも安定し就労継続できている。本人は長男や長女の課題が整理でき、母親として前向きに考えられるようになったことから、心情的にも自身の就職活動に専念できるようになった。就職し、子どもたちの生活費や学費を稼ぎたいという気持ちが出てきている。

2人の子供について

課題 1

2人の子どもの将来に不安がある。特に長女がひきこもり状態となっており、本人が仕事に出にくい状況であった。

支援内容

長女については、就労か進学かを検討するため、中間的就労事業所への見学を行った。本人に進学の意思が確認できたため、サポート法人へつないだ。長男は就労しているが高校中退であり、進学も検討していることから、長女同様、サポート法人へつなぎ、通信制の学校や学費の借入制度等についても紹介を行った。

現状

長女は来年度の公立高校入学へ向け、受験勉強を行っている。長男はサポート法人で今後について相談中。

課題 2

2人の子どもの今後のことを強く心配しており、本人の就労阻害要因となっていた。

支援内容

2人の子どもの課題が解決できれば、本人が就職活動に専念できる状況となるため、子どもの課題を解決することを優先的に行った。

現状

子どもの課題の解決にある程度の目途がたったため、本人の気持ちに余裕が生まれ、就職活動に専念できる状況となった。今後は就労支援をしていく。

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